親や妻、夫など亡くなった人の物は、遺族が責任を持って処理をしなければなりません。
そうは言っても、寂しさが蘇ったり手間がかかったりでなかなか捨てられない…
このような葛藤から、遺品整理に手がつけられない方も少なくないでしょう。しかし遺品整理は、大切な人が残したものだからこそきちんと整理してあげる必要があります。もし遺品整理を後回しにすれば、思いもよらぬ事態に発展することも…。
この記事で分かること
- 遺品を捨てられないと起こりうる3つのリスク
- 亡くなった人の物が捨てられない原因と対処法
この記事では、遺品整理を進めないと起こりうるリスクと捨てられない原因や対処法について詳しく解説していきます。
遺品を捨てられないと起こりうる3つのリスク
では、遺品を捨てられないと起こりうるリスクとは一体何でしょうか?具体的に大きく下記の3つが挙げられます。
起こりうるリスク
- 手続きに必要な重要書類が見つからない
- 害虫が発生しやすい
- 犯罪の被害に遭いやすい
手続きに必要な重要書類が見つからない
身内の人が亡くなったときには、さまざまな手続きを済ませなければいけません。
- 死亡届の提出
- 火葬許可申請書の提出
- 世帯主変更
- 健康保険の資格喪失届出
- 国民年金・厚生年金の資格喪失届出
- 所得税・相続税の申告
- 公共料金の解約手続き
- 各種サービスの解約手続き
中には、被保険者証や年金手帳、公共料金の領収書といった書類が必要となる手続きも多くあります。そこで遺品整理をしておかなければ、いざというときに書類の収納場所が分からず、慌てかねません。
- 早急に手続きを進めるためにも、遺品整理はとても大切です。
害虫が発生しやすい
物が多い住居をいつまでも放置しておくと、害虫発生の原因にもつながることも…
残された大量のゴミから腐敗が進行し、生息したハエやゴキブリなどが病原菌を運ぶため、衛生的にも非常に悪い環境へと汚染されてしまいます。
その結果、部屋の汚れが広がるうえに床や壁が痛んでしまい、原状回復やリフォームが必要になるケースも珍しくありません。
特殊清掃が必要になれば費用も大きく嵩むため、遺品整理を怠るだけで深刻な状況へと進展します。
犯罪の被害に遭いやすい
そして、遺品整理がされていない住居は、放火や住居侵入をはじめ、窃盗などの犯罪に巻き込まれる可能性も高まります。
例えば遺品整理が全く済んでいない一軒家では、第三者がそのまま住めるため、ホームレスや不法滞在の外国人などが住人を装って住み着く事例もゼロではありません。
加えて、遺品やゴミで溢れる住居は放火犯による格好の対象となりやすいです。もし住居が放火の被害に遭い、隣の家に飛び火した場合は自身も責任を追求されかねません。
- 遺品整理をしないだけで、状況によってあなたが加害者側になる犯罪リスクもあるのです。
亡くなった人の物はなぜ捨てられない?原因と対処法
さまざまなリスクを抱えるため、遺品整理は早く済ませるに越したことはありません。しかし、なぜ亡くなった人の物はなかなか捨てられないのでしょうか?
その原因と対処法について、5つの観点から解説します。
捨てられないケース
- 気持ちの整理がつかずにつらい
- いつか使うかもしれないと考えてしまう
- 大切にしていたものの処分に罪悪感が芽生える
- 遺品の量が多くて大変な思いをしそう
- 遺品の処分方法が分からない
遺品整理ができない 理由と取るべき行動はこちらの記事でも解説していますので、あわせて確認してみてください。
Case1:気持ちの整理がつかずにつらい
最も多い原因は、気持ちの整理がつかないこと。
亡くなった事実を知ってからは、お通夜や葬式、死後49日目までに行う忌日法要などバタバタする行事が続くため、気持ちを整理させる時間はほとんどありません。
心が乱れたまま遺品整理に取りかかろうとしても、遺品の一つひとつから思い出が蘇り、なかなか手が進まないのは容易に想像できるでしょう。気持ちが落ち着かず 遺品整理がつらい なら無理に進めず、親族などに心の内を打ち明けてメンタルが安定してきたら着手しましょう。
Case2:いつか使うかもしれないと考えてしまう
『物を粗末にしない』『消耗品は最後まで使い切る』といった教えで育った人は『いつか使うかもしれないから取っておこう』と考えがちです。
例えば、釣り好きの故人が残した釣り竿も『いつか釣りをするかもしれないからそのとき用に取っておこう』と考え、保留してみたり。
引越しや大掃除でも『これはまだ使える』『捨てたらもったいないから取っておこう』となかなか捨てられない経験はよくあるでしょう。
しかし、それでは一向に遺品は片付けられません…
どうしても判断がつかない場合は、その物にお金を出してでも買おうか自問をしてみてください。もしお金を出すほどではないなと思ったら、それは処分しましょう。
Case3:大切にしていたものの処分に罪悪感が芽生える
また『大切な人の物を勝手に処分するのは躊躇いがある』と罪悪感を感じられるのも原因の一つです。物を捨てたらバチが当たりそうと思う方も多いでしょう。
ここでおさえておくべき点として、そもそも『遺品整理=故人の残した品すべてをゴミとして廃棄する』わけではありません。
例えば、親戚や親しい友人に譲り渡す形見分けやリサイクル、買取といった手段もあるでしょう。遺品の処理で保管するか廃棄するかの2択に絞る必要はありません。
特に 衣服 は処分の仕方に悩む品の一つです。詳しい整理の方法を下記の記事で解説していますので、あわせて参考にしてください。
Case4:遺品の量が多くて大変な思いをしそう
また、物が多い一軒家などの場合、遺品整理が大変で作業が停滞してしまうケースも少なくありません。
遺品の数が膨大にあると、一つひとつの確認や処分する判断にも多くの時間を要します。数日、数週間かかっても終わらず気が遠くなる作業になるでしょう。
とはいえ、これは遺族が複数人で片付けを行うもしくはプロの業者に依頼すれば、スムーズに作業を進められるはずです。そもそも、遺品整理は必ずしも一人で取りかかるものではありません。一人で背負い込まず、遺族や業者 の力を借りましょう。
Case5:遺品の処分方法が分からない
そして、遺品の処分方法が分からずに作業が進まないケースも意外と多いです。
特に身内の死去を初めて経験した方なら、それまで遺品整理を行う機会もなかったでしょう。経験がないからこそ、迷いが生じるのも当然です。
遺品整理の経験がなく やり方もわからない のであれば、思い切って業者に依頼しましょう。遺品整理のプロフェッショナル が要望に応じて遺品整理を行ってくれます。また業者の中には、ハウスクリーニングや買取などにも対応しているケースもあるため、ぜひ活用してみてください!
自分で捨てられないなら遺品整理のプロへ依頼しょう
『自分では遺品の片付けはできない』『やらなきゃいけないのは分かるけど、なかなか気持ちの整理がつけられない』こうした状況で無理に作業を進めても決して捗りません。
精神的にも体力的にも遺品整理が難しいのであれば、プロである業者に丸っとお任せしましょう!
数々の遺品整理経験がある彼らにお願いすれば、思い出の品を誤って破棄したり、処分すべきか否か迷うことはありません。スムーズかつ正確に完結させられます!
ただし、遺品整理業者と言っても当たり外れがあることも…。そこでおすすめしたいのが『 遺品整理110番 』です!
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まとめ:遺品を捨てられないとリスクもある!処分する勇気を持とう
遺品整理を放置してしまうと、必要な手続きが滞ったり害虫が発生したり、最悪の場合犯罪に巻き込まれる可能性も十分にあり得ます。
あなたには悪い意図がなくとも、周囲の住人に迷惑や心配をかけてしまうかもしれません。もはや、身内だけの問題ではないのです。
故人の思い出を大切に保管しておくという意味でも遺品整理は済ませなければいけません。プロの遺品整理業者に依頼する手もあるので、計画的に取りかかりましょう。