子供や親族に迷惑をかけないよう、今のうちに家の中を整理しておきたい…
- 何からすればいいのだろう?
- なかなか思うように進まない…
- 生前整理の仕方が分からないのは当然です。引越しとは異なり、自分の『死』を意識して身の回りの整理する作業は、はじめて経験することだからです。
生前整理と聞くと、なんだか『人生の最期』をイメージされるかもしれません…
しかし全くそんなことはなく、断捨離をして『新たなスタートを切る』といった意味合いでも生前整理は行われます。遺される人を想い、負担を減らそうとするあなたの行動はとても素晴らしいです。
この記事で分かること
- 生前整理と断捨離の違い
- 断捨離するメリット
- 生前整理のコツと進め方
生前整理を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
『生前整理』と『断捨離』は違う
生前整理って物を減らす作業だから、断捨離と同じ意味なのかな?
似ているように思えますが、実は意味が全く異なります。
- いちばんの違いは『目的が異なる』という点です。
生前整理と断捨離の違い
- 生前整理
遺される『親族』の負担を考えて身の回りを整える行動 - 断捨離
『自分』にとって快適な生活を送るために身の回りを整える行動
物を処分するといった点から同じに聞こえますが『親族』なのか『自分』なのか、いったい誰のためにやるのか、ここが大きく異なるポイントになります。
このように、生前整理=断捨離という考え方は少し間違っており、むしろ生前整理にはもっと深い意味合いもあったりします。次で紹介してみますね。
生前整理や終活で断捨離するメリットは?
生前整理のいちばんの目的は、自分のことで親族に迷惑を掛けないためです。
また整理をすることで人生を見直すきっかけともなり、新たな目標が立てられる方もみえます。
人生の中で、1つのターニングポイントになる行事なのかもしれません。
生前整理や終活をする具体的なメリットとして、下記のような項目があげられます。
- 所有物や資産の把握ができる
- 遺族への負担やトラブルの軽減
- 人生の振り返りと新たな設計ができる
物を減らすことで、圧迫感を減らしたり居住空間も広げることができます。
とはいえ、はじめて経験される方がほとんどかと思います。計画を立て長いスパンで考えれば難しい作業ではありませんが、何からすればいいのか分からない方も多いのではないでしょうか?
はじめから 業者に依頼する のも1つの方法ですが、次の項目では、生前整理や終活の『進め方』について紹介していきます。
実家の生前整理をする断捨離のコツと進め方
生前整理って具体的にどのように進めたらいいんだろう?
生前整理は、所有物の『把握』と『選別』の繰り返し作業。重要になるポイントは下記の4つになります。
生前整理をうまく進めるコツ
- 所有物の把握
- 不要な物を処分
- 必要な物を残す
- 保留にする物の判断
とはいえ大変な作業になるので、短時間ですべてを整理するのはとても難しいです。
『すぐ終わらせないと!』って思う方もいるかもしれませんが、1日15分の作業とかで十分なので、ゆっくり進めていけば大丈夫です。
どうしても急いでいるなら、生前整理を業者 に手伝ってもらえばいいだけの話なので、何も心配はいりません。ではここからは、進め方とコツを紹介していきますね。
point1:所有物の把握と選別
生前整理は、所有物の『把握』と『選別』の繰り返し作業になります。
よく生前整理は『不要な物を処分』と考える方もいますが、これだと大変だと感じてしまい作業が思うように進まないケースも出てきます。
- あくまで所有物の把握と選別が最初の目的なので、この段階では無理に処分はしなくてもいいです。
まずはどんな物を所有しているのか、改めて身の回りを確認してみて下さい。
- 雑貨類
- 貴重品
- 身につける物
- 生活用品
- 家具・家電
- 思い出の品
基本的には、家にある物すべてが『所有物』となりますね。そして次に所有物を断捨離するために、下記の3つのグループに選別するといいです。
- 必要な物
- 不要な物
- 保留にする物
生前整理は不要な物をただ処分するのではなく、まずは全体でどのような物を所有しているのか把握。それができたら、3つのグループに選別するという流れで進めるといいですよ。
point2:不要な物
断捨離の悩みで、いちばん多いのが『捨てられない』という意見です。
- 処分に悩む
- もったいない
- 使うかもしれない
上記のように悩む場合は『保留にする物』に選別すればいいので、ここで不要だと判断した物はバッサリ処分していきましょう。
処分する物が多いほど部屋の中はスッキリします。
不要な物を処分するにはいろいろな方法があり、ざっくり分けると『処分』か『売る』の2つのパターンがあります。
- 手間がかかっても費用を安く抑えたい
- 費用をはかかっても手間を省きたい
あなたの希望によって処分方法は変わってくるかと思います。分かりやすく表にしてみたので参考にしてください。
自治体 によってルールは異なりますが、可燃・不燃・資源ゴミとして処分できる物であれば、費用はほとんど発生しません。
また大型家具・家電などは処分費がかかる場合もあれば、物によっては売れるケースもあります。『これってひょっとしたら売れるかも?』なんて思う物は、わりと売れたりします。
また大きな物から処分することで一気に部屋にスペースができるので、片付いた感が出て効果的だったりしますよ。
point3:必要な物
必要な物とは具体的に、下記のような物が当てはまるかと思います。
- 貴重品
- 思い出の品
- 受け継いだ物
- 売れそうな物
- 使用している物
あらためて『自分にとって必要な物ってなんだろう?』と難しく思うかもしれませんが、上記に当てはまらない物はあなたにとって本当に必要な物ではないかもしれません。
必要な物を少なくすれば所有物の全体量を減らすことができるので、断捨離につながることになります。
とはいえ必要な物って、人によって本当にさまざまかと思います。他の人から見ればゴミみたいな物でも、本人にとっては大事な物もありますよね?
どんな品を必要な物として残すのか、調べてみました。
- 【 貴重品 】
通帳・キャッシュカード・印鑑・クレジットカード・パスポート…など - 【 思い出の品 】
写真・ビデオ・手紙・結婚式の贈呈品・当時を思い出す物…など - 【 売れそうな物 】
アクセサリー・貴金属・骨董品…など
生活必需品として、いつも使用している物なども必要な物になりますね。
- 衣類
- ふとん
- 化粧品
- 食器
- 日用品…など
また、物だけでなく『財産・資産』も必要な物の中に含まれることになりますが、これらは『財産目録』としてリストにしておくと、遺族への負担も減らすことができます。
point4:保留にする物
生前整理で重要なポイントは『使う』か『処分』の2択ではなく『保留にする物』として、3つに選別することです。
- 頻度は少ないが使う
- 処分したら後悔するかも
- もう手に入らないかも
このような物が『保留』に該当するかと思います。
- 物を整理するのに、この『保留』という形で分けるのはとてもおすすめ。理由は大変な生前整理の作業を『中断しないため』です。
『使う』か『処分』の2択だと迷いが出て生前整理が大変だと感じ、作業が止まってしまうことがよくあります。作業を止めないために一旦、保留という形で残し『条件』をつけて判断をするのがコツ。
- ○ヶ月・○年経過し使用しなければ処分
- 思い出さなかったら発見時に処分
処分や買取は業者にお願いすることはできますが、品物の選別だけはあなたにしかできません。
どんなに優良な業者であってもこの部分だけは任せることはできないので『選別に迷ったら保留』といったルールを決めてもいいかもしれませんよ。
どうしても判断に悩むような物は『形見分け』といった方法もあります
作業のコツや注意点
生前整理なんてはじめて経験される方がほとんど、知識なんて知らなくて当たり前です。ここでは、断捨離のコツや注意点を紹介します。
- 場所をブロック分けして作業
- よく使用する場所から始める
よく使用する場所だと『使う物』と『処分する物』の判断がつきやすいかと思います。またスッキリ感を、早く感じられるといったメリットもあります。
そして一度に全部やるのはとても大変な作業なので、台所・玄関・洗面所・寝室…といったように、場所をブロック分けして進めることをおすすめします。
作業が大変であれば、例えば台所を整理する場合でも
- 『今日はここの引き出しだけ』
- 『賞味期限切れの物だけ探す』
このように、あなたのペースで進めていけば大丈夫です。
よく悩む『物を選別する』ポイントと注意点を紹介しておきますね。
- 洋服など身につける物は判断がしやすい
- 似たような物を保有していないか
- 今の時点で必要な物か
- 保有する数を決める
- 思い出の物は最後に判断
- 必要・不要・保留の3つに分ける
- 価値が分かる物は自分で処理
- パソコン・スマホなどのデータ漏洩
- 貴重品は財産目録を作成しておく
- 個人情報がわかる物の取り扱い
断捨離が苦手な人もいる
物が多すぎて自分だけでは無理だし、片付けるのが面倒くさい…
実際に片付けが苦手な人はいます。そのような人にとって生前整理や断捨離は、ただの『苦痛な作業』なのかもしれません。
片付けが苦手な人の特徴
- 何でも後回し気味
- 片付ける時間がない
- もったいない感が強い
- 収納する場所が決まっていない
病気や障害によるケースもありますが、片付けが苦手な人にはこのような特徴が見受けられます。
物が片付けられない人が断捨離したい場合、親族や業者にお願いするといった方法がおすすめ!
親族であれば費用も発生しませんし、思い出も共通しているかもしれませんね。一緒に作業をしてくれるパートナーとしては、いちばん最適かと思います。
- 親族が身近にいない場合は無理ですが、業者に依頼することで同じように解決できます。費用は発生しますが、遺品整理業者であれば『生前整理』として、親族と同じように寄り添って断捨離を手伝ってくれます。
- 不用品回収業者 = 不用品を処分するだけ
- 遺品整理業者 = 物の選別と処分をしてくれる
遺品整理業者では『【遺品整理110番】
『遺される親族のため』という理由だけでなく、物を減らして『より良い生活を送りたい』という理由から、生前整理を始める方は増えています。
はじめるタイミングは人それぞれなので、あなたにあったやり方で断捨離を進めてみてください。