引越しや片付けをしていて、使わなくなった古い家電の処分に悩んでいませんか?
簡単にゴミとして捨てられないし、大きければ大きい家電ほどジャマで処分も大変そうですよね。
この記事で分かること
- 10年以上たった家電は無料で回収してもらえる?
- 10年以上たって無料回収できない家電の処分方法
- 無料回収業者には注意!
家電の捨て方が分からない方・自分では処分できない方にオススメです。
家電には種類があります。それによって無料回収できる物・できない物があります。順に解説しているので、この記事はぜひ上から読みすすめてください。
10年以上たった家電は無料回収してもらえる?
電化製品を処分したいけど、少しでも安く処分したい…できれば無料で捨てられないかな…
結論、
壊れた物や10年以上たった家電でも、無料で引き取ってもらえる可能性はあります。
ただ無料になるかは処分する状況や家電にもよるので、実際には問い合わせをしてみないと分からないのが本当のところです。
- 基本的に不用品・家電などを処分するのに、費用は発生します。これがまず基本です。
その上で、10年以上たった家電でも『無料で回収』するのには、それなりの理由があるためです。
無料で回収する理由
- 資源の有効活用
- 売って現金にする
つまりこれらの条件に当てはまらない家電については、無料では回収しないということになります。
では具体的にどのような家電で、どのような方法であれば『無料で処分できる可能性』があるのかを調べてみました。それにはまず、家電製品を下記の2つに大きく分類する必要があります。
- 家電リサイクル法に該当する『大型家電』
- 小型家電リサイクル法に該当する『小型家電』
それぞれ解説していきます。
家電リサイクル法による『大型家電』
- エアコン
- テレビ
- 冷蔵庫・冷凍庫
- 洗濯機・衣類乾燥機
- まずこれら4品目は、無料で処分することはできません。
2001年4月から始まった『家電リサイクル法』で、家庭から排出される大型家電から有用な金属や資源を集め、再利用する制度が始まりました。
これによって上記の大型家電を処分するには、リサイクル料が発生するようになりました。知らなかったからと不適切に処分してしまうと、罰金刑等に科せられることもあります。
- エアコン:900円~
- テレビ液晶・プラズマ
- 15型以下:1,800円~
- 16型以上:2,900円~
- テレビブラウン管
- 15型以下:1,300円~
- 16型以上:2,400円~
- 冷蔵庫・冷凍庫
- 170リットル以下:3,600円~
- 170リットル以上:4,600円~
- 洗濯機・衣類乾燥機:2,500円~
もっと詳しく知りたい方は 再商品化等料金一覧(家電リサイクル料金)も参考にしてください。
大型家電を処分するには、下記のような方法があります。
- 家電販売店
- 自治体に依頼
- 不用品回収業者
家電販売店・不用品回収業者で処分する場合は、リサイクル料を払うだけでOKです。
【 自治体を利用する場合 】
- 郵便局で家電リサイクル券の必要事項の記入
- リサイクル料の振込み
- 指定場所に自分で運ぶ
『家電リサイクル法』に該当する大型家電を処分するには、リサイクル料が発生が発生するということを覚えておきましょう。
また年式が古いほど需要もないので、リサイクルショップなどで『売る』というのも難しくなります。
小型家電リサイクル法による『小型家電』
2013年4月に『小型家電リサイクル法』が施行されました。
家電リサイクル法の対象品目(テレビ・エアコン・冷蔵庫・洗濯機)を除く、ほとんどの電化製品が対象で、これらの家電から、鉄・アルミ・銅・貴金属・レアメタルなどの有用な金属を集め、資源を再利用することが目的。
当初は『家電リサイクル法』だけでしたが、小型家電にも再利用できる資源があるとのことで『小型家電リサイクル法』が作られました!
- これらに該当する品目は、無料で処分することができます。
- スマホ
- 携帯電話
- タブレット
- 電子辞書
- 電子書籍端末
- テレビゲーム機
- ビデオカメラ
- ブルーレイディスクドライブ
- グラフィックボード
- パソコン
もっと詳しい品目は 小型家電リサイクル / 特定品目 を参考にしてください。
上記のような品目は、下記のような場所で無料回収しています。
- 店舗で無料回収
- クリーンセンターで無料回収
- 公共施設で専用回収ボックス
無料回収どころか『パソコンやスマホ』であれば、買取りをしているところもあります。
デジタル機器 に限定されますが、このような物は現金に変えられるかもしれません。『安く処分したい!』と考えていたのに、逆にお得に処分できるかもしれませんよ。
\ 家に居ながら解決できる! /
でも『小型家電リサイクル法』に該当しない家電は、どうしたらいいんだろう…?
小型家電とは電気や電池で動く、ほとんどの製品のことをいいます。なので上記以外にも多くの品目がありますね。
- ステレオ・ミニコンポ
- スピーカー
- ヘアドライヤー
- 電気シェーバー
- 電動歯ブラシ
- オーブントースター
- 電気ポット
- 布団乾燥機
- ガスストーブ
- 扇風機
- カーナビ
もっと詳しい品目は 小型家電リサイクル / 小型家電 を参考にしてください。
このような小型家電は、その『大きさ』によって処分方法が変わってきます。自治体によって異なりますが、一般的には
- 1辺が30cm以内:不燃ゴミ
- 1辺が30cm以上:粗大ゴミ
として処分することになります。
『小型家電リサイクル法』は、家庭から出た家電が対象であるため、会社・企業で使用されていた物は含まれません。
10年以上たって無料回収できない家電の処分方法
下記のグラフは家電を処分するのにかかる、労力・費用を分かりやすく図にしたものです。
こう見ると無料で処分できない家電は『費用を払って処分』と『売って処分』の2パターンということが分かるかと思います。ちなみにこれは、家具でも同じことが言えます。
無料回収できない家電の処分方法
- 粗大ゴミ
- 家電販売店
- 宅配回収便
- 不用品回収業者
- 専門買取り業者
- リサイクルショップ
- ネットオークション・フリマアプリ
- ずばりオススメな方法
では、詳細を解説してみます。
Case1:粗大ゴミ
粗大ゴミとして処分することで、費用を安く抑えることができます。
ただし家電リサイクル法に該当する『エアコン』『テレビ』『冷蔵庫・冷凍庫』『洗濯機・衣類乾燥機』は粗大ゴミでは処分できません!
具体的には、1辺が30cm以上の小型家電が当てはまります。家電や自治体によって異なりますが、費用は1品おおよそ250円~1,500円ほどです。
粗大ゴミはだいたい月に1回程度で、収集日は指定されます。なので収集日までは処分することができません。
- すぐに処分したい方には、不向きな方法になります。
事前にインターネットか電話で申し込んでおく必要があります。ご自身が住む地域の自治体は 全国自治体マップ検索 から探せます。
Case2:家電販売店
近くに家電販売店があれば、費用を払えば処分できます。
下記は、おおよその処分費用になります。
- エアコン:900円~
- テレビ液晶・プラズマ
- 15型以下:1,800円~
- 16型以上:2,900円~
- テレビブラウン管
- 15型以下:1,300円~
- 16型以上:2,400円~
- 冷蔵庫・冷凍庫
- 170リットル以下:3,600円~
- 170リットル以上:4,600円~
- 洗濯機・衣類乾燥機:2,500円~
家電販売店でなくインターネットで購入した場合も、持ち込めば費用は上記と同じです。
- ただし対象となる物は家庭用であり、業務用の物は対象外となるようです。
Case3:宅配回収便
リサイクル券を買って手続きをした後、処分したい家電をダンボールに詰めて送るだけです。
- 電気や電池で動くほとんどの品が対象となり、規定のサイズ・重量に収まれば何点でもOKです。
- リサイクル券の購入
- リサイクル券が届いたら、記載のシリアル番号で専門サイトから手続き
- 規定サイズ内のダンボールを自分で用意
- 処分したい品を箱に詰める(何点でも)
- 宅急便が回収
点数が多く気軽に処分したい場合は、このような方法もいいかもしれません。粗大ゴミと違い、日にちの指定がなく運び出す必要もありません。
ただし家電リサイクル法に該当する『エアコン』『テレビ』『冷蔵庫・冷凍庫』『洗濯機・衣類乾燥機』は宅配回収便では処分できません。
Case4:不用品回収業者
費用はかかっても手間やスピードを重視するなら、不用品回収業者に頼む方法がオススメです。
- とにかく楽をしたいなら、この一択です!
ただ不用品回収業者は、全国で3,500社ほどあると言われています。よければ近所にある業者を調べてみてください。いかに多くあるか分かると思います。
費用はさまざまなので、できるだけ多くの業者から見積もりを取ることをオススメします。
公式サイト | https://www.econoba.jp/ |
提携業者数 | 非公開 |
サービス内容 | 家電処分、粗大ごみ処分、不用品回収、ごみ屋敷の片付け など |
電話番号 | 0078-6001-7655 |
受付時間 | 24時間365日 |
運営会社 | 株式会社パラダイム・ラボ |
本社所在地 | 東京都新宿区西新宿3-17-7 西新宿TOKビル4階 |
創業 | 2003年 5月 |
エコノバ を利用すれば、あなたの希望に合った不用品回収業者をプロが代わりに探してくれます。
プロが紹介する業者なので、はじめから優良な業者に依頼することができます。利用料は無料なので、不用品回収業者で処分したいと考えているなら、このような方法もあります。
\ プロが業者を紹介してくれる! /
Case5:専門買取り業者を利用
少しでも高く処分したいなら、家電の各専門業者に依頼する方法です。
- ただし取り扱える品目が、かなり限られてきます。
専門買取り業者であれば商品価値をきちんと査定してくれるので、リサイクルショップなど幅広く商品を取り扱っている所よりも、高額な値段がつく可能性が高くなります。
具体的には下記のような品。
- パソコン
- スマホ
- タブレット
- カメラ
もしこのような家電の処分に悩んでいるなら、送料・査定料は無料なので、見積もりだけでもやってみる価値はあるかと思います。
\ 公式サイトを見てみる /
自分で持ち込む必要もなくダンボールに詰めて送るだけなので、負担も少なくすみます。
Case6:リサイクルショップ
少しでも現金に変えたいと思うなら、自分でリサイクルショップに持ち込むのもアリです。価値のある物は再利用することで、処分もできて収入にもなります。
ただ10年以上たった家電だと、買い取ってもらえないケースも多くあります。リサイクルショップは買い取った家電を、商品として販売します。つまり売れない物は買い取りはしません。
- 1つの目安として5年以上経過した家電だと、買い取りは難しいかもしれません。
- 箱を付ける
- 綺麗にしておく
- 他の物とまとめて出す
- 付属品・説明書を付ける
家電は時間が経過すればするほど、その価値は下がります。現金に変えたいなら、すぐ行動したほうがいいですよ。
Case7:ネットオークション・フリマアプリ
少しでも現金に変えたいと思うなら、ネットオークション・フリマアプリを利用する方法もあります。価値のある物は再利用することで、処分もできて収入にもなります。
- ただこれらを利用するためには、少しパソコンやスマホ作業も必要になります。
ネットオークション・フリマアプリを利用するということは、インターネット上に自分が処分したい家電を公開するということです。全国の人に見てもらえる分『写真を載せる』『文章を書く』などの作業をしなくてはなりません。
自分でリサイクルショップに売りに行く方法だと、せいぜい近所の数件を回るくらいかと思います。オークションサイトを利用して物の売買するのは、現代では当たり前になってきています。
【 売れるコツ 】
- 箱を付ける
- 綺麗にしておく
- 付属品・説明書を付ける
やや上級者向けの処分方法にはなりますが、他のどの方法より多くの人に見てもらえる可能性があります。
10年以上たった家電の『無料回収業者』には要注意!
街中をスピーカーで『無料回収』と宣伝しているトラックには要注意!
大きな家電、特に『エアコン』『テレビ』『冷蔵庫・冷凍庫』『洗濯機・衣類乾燥機』の処分・廃品の処分には、まず絶対に費用が発生します。
年式が新しい家電は売れるケースもありますが、あなたが『処分したい』と考えている段階で、おそらくその家電は売れない可能性が高いです。
- 『何でも無料で回収します』というのは、怪しい業者の可能性も。
実は過去に僕も無料回収と宣伝していた業者に、水槽の処分をお願いしたことがありました。無料だと思っていたのですが『水槽だけで3万円かかる』と言われました。
家にも入られ断りにくかったので、上部のフィルターだけ5000円で持って行ってもらいました。
今思えば、完全に僕のミスです…
- 不法投棄
- 許可を得ずに営業
- 無料と言いつつ別の理由で請求
最初は無料と思わせ、追加料金・運搬費など項目を並べ高額請求することもあります。
全部トラックに載せたあと高額な金額を伝え、払えないとなったら『キャンセル料』を請求されるケースも、過去に実際あります。
- しかし、すべてが悪質業者というわけではありません。
- 海外に輸出
- 専門業者に売る
- 有用な資源を再利用
このように、本当に無料で回収する業者もいます。
きちんとした業者は『一般廃棄物処理業許可』『一般廃棄物運搬収集運搬業許可』や『古物商許可』を取得しています。迷った場合には、このような許可書の提示を求めてもいいかもしれません。
高額請求などのトラブルを避けたいなら、やはり街中をスピーカーで『無料回収』と宣伝しているトラックには近づかないのが一番です。
とくに不法投棄などが発覚すると、業者だけでなく依頼したあなたにも罰金刑の罪が問われることもあるので注意してください。
まとめ:10年以上たった家電は無料回収・有料処分・売るの3パターン
10年以上たった家電の処分方法は、下記の3つです。
家電の処分方法
- 無料で処分
- 有料で処分
- 売って処分
少しでも現金に変えたい人もいれば、できるだけ労力をかけたくない人もいるかと思います。
家電リサイクル法に該当する『エアコン』『テレビ』『冷蔵庫・冷凍庫』『洗濯機・衣類乾燥機』以外の家電であれば安く処分できますし、さほど手間もかかりません。
下記の表は、家電を処分するのにかかる、労力・費用を分かりやすく図にしたものです。
この中で、あなたにあった方法で家電を処分してくださいね。